エリスロポエチンとドーピング2021/07/10
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naturally代表の南方和美です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/エリスロポエチン
エリスロポエチン(Epo)は赤血球産生を制御する造血ホルモンであり、組織の低酸素に応答して産生され、骨髄などの造血細胞に働いて赤血球産生を刺激します。
高地トレーニングをしている運動選手の血液では赤血球数、および、酸素運搬に関わるヘモグロビン量が増加しますが、これも低酸素環境におけるEpo産生の亢進によるものです。
(健康運動指導士:テキスト引用)
この理論をうまく利用した体験談を友人から聞いたときは驚愕でした。
マラソン大会の10日前から「肉類」を食べた後に自分の体から200ccずつ血液を抜く、それを3回〜4回繰り返し、前日に腕の静脈にその抜いた血を再び体に戻す。
つまり輸血するということです(医療行為なので、もちろん医師の監視のもとで行なったとのこと)
驚くほどタイムが上がり、いくら走っても疲れない「延々に走れると思ったし翌日の筋肉痛もなかった」 体験者談
Epoを使って赤血球数を増加させ酸素運動能力=持久力を向上させようとするドーピング利用であると、世界アンチドーピング機構(WADA)は警鐘を鳴らしています。
赤血球を増やしすぎると血栓をつくりやすくなり心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。
Epoを使わなくても輸血行為は昨今大きな問題になっていますよね。*いくら自己血といっても注射痕は残るし血量検査では異常値を示します。
何よりも真面目に頑張っていらっしゃる方に対しての裏切りだと思いませんか?
スポーツマンシップの真髄を大切にしたいものです。
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