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紫陽花2024/05/17

カテゴリー: 女性の健康

naturally代表の南方和美です。

水無月は「水の無い月」と書くけれど、水がないわけではありません。

水無月の「無」は、「の」にあたる連体助詞「な」で、本当は「水の月」という意味。
六月は田んぼに水を引く月であることから水無月と言われています。

その水無月の象徴と言えば紫陽花
あと半月で水無月を迎える今、薔薇や菜の花・藤・ツツジが見頃ですね。
艶やかな5月の花達のそばで、紫陽花の蕾がすくすくと育っています。

しとしと降る雨と紫陽花って、何とも言えない風雅の趣を感じませんか?
憂鬱な梅雨も、紫陽花をみるだけで心が晴れやかになります。

紫陽花の季節になると、毎年のように蘇ってくる優しい思い出があります。

今から25年も前のこと。
まだ小さかった娘と息子を連れて実家に行ったとき、今は亡き父と子ども達が庭の紫陽花を見ていました。
しとしと降る雨の中、1本の傘に仲良く三人でおさまって。

「おじいちゃん、かたつむりがいるからとっていい?」息子が言うと
「かたつむりも家族がいるから居なくなったら心配するよ。お家に帰してあげよう」と父。
背後から三人の会話を聞いていた私は、ふと雨に父の左肩に視線を向けました。
雨がかからないように傘はほとんど孫のほう、自分は左肩はぐっしょり濡れているのに…

あの時の雨音も、紫陽花の鮮やかさも、そして三人の静かな会話も、孫に風邪ひかさないよう心を配る父の優しさも、もう二度とみることはないシーン。

水無月の紫陽花を見るたびに、私の大切な想い出が蘇ります。

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