扁平足からの外反母趾2022/12/11
カテゴリー: 女性の健康
naturally代表の南方和美です。
扁平足からの外反母趾について。
扁平足になると重心が土踏まずの部分にかかるので、足の親指側への負担が増え、足底の親指の内側についている母趾内転筋が硬く縮みます。
加えて、つま先が細くなった幅の狭い靴や、たとえスニーカーでもサイズが合わない靴を履いている人は、親指が内側に圧迫されて「くの字」になりやすい。
すると足の甲から親指の付け根にかかる「第1中足骨(だいいちちゅうそくこつ)」が内側に折れ、突き出した部分が痛みます。
これが外反母趾のはじまり。
この状態がひどくなると、本来は親指を外側に開く働きを持っているはずの「母趾外転筋」も、骨と同時に小指側に入り込んでしまう。
すると、いざ親指を開こうとしても言うことを聞かなくなります。
自分は、親指を開く方向に働かせているつもりなのに、母趾外転筋は反対に「内転」方向に働いて、親指を閉じるようになります。
結果的にどんどん外反母趾を増強してしまうのです。
そのため外反母趾がひどい人は足の親指を開く運動は注意して行う必要があります。
「靴」の見直しも大切ですが、運動不足によって起こる扁平足からの外反母趾も注意ですよ!
【外反母趾が悪化しないためのセルフケア】
✅ 腓骨筋の機能改善トレーニング
《方法》
1. 足首をチューブやタオルで内側に引っ張る
2. 引っ張られた状態で足首の外側の筋肉(腓骨筋)を使ってチューブを外側に引っ張る
3. これを繰り返す
《ポイント》
1. 膝を動かさないように足首だけの動きで行う
2. 使う場所を意識して動作をゆっくりと行う
3. 足首をまっすぐ伸ばした状態で行う
✅ 第1中足骨の固定
動作で痛みを感じる場合は専門家にテービングしてもらうこともセルフケアの一つです。
✅ ヒップジョイントを確立させる
外反母趾のセルフケアは足部だけではないですよ。
股関節を安定させることも忘れずに。ヒップジョイント、体幹トレーニング、骨盤底筋トレーニングにも関係してきます。
今年の秋に日本体力医学会の特集号「総説」でアクセプトされた論文にて「骨盤底筋運動と足趾運動の併用」を発表させていただきました。(p.285)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/71/3/71_279/_pdf/-char/ja
足部のケアって、身体全体の機能と関係してくると考えています。
近所の仲ノ池公園で撮った自分の足。
外反母趾のトラブルはありませんが、ちょっぴり内反小趾かな。
そしてハンマートゥ(つちゆび)も指摘されています。
運動指導者の私でも色々とあるんです。
長い人生、自分の身体と上手に付き合っていきたいですね。
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