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第9回 北河内・南河内「子宮内膜症・腺筋症・月経困難症フォーラム」2023/12/10

カテゴリー: 女性の健康

naturally代表の南方和美です。

naturallyの専門スペシャリストとして、いつもサポートくださっている糸氏明子先生が登壇されるということでスポーツナースの樹下さやかちゃんと一緒にフォーラムに参加させてもらいました。
オンラインで聴講されている方も、現地の方も、ほぼ医師という中で、私達は些か緊張気味でしたが大きな学びを得ることができました。

明子先生の女性アスリートに対する月経コントロールの話は、私自身がパーソナルトレーニングする中で大変悩みの多い部分で共通しています。
月経用品の使い方、ユニフォームの色、月経困難症が引き起こす集中力の欠如など、アスリートのみならず女性にとっては大問題。
またBMI(体格指標)の低さと相関する無月経の問題あります。
パフォーマンスを落としたくない気持ちは十分に理解できるけど、筋トレでテストステロンを出しすぎてしまったらエストロゲンの量は対比でどうなるのでしょうか?
「今、最高の状態に持っていきたい気持ちは本当にわかる!でも、人生は長いからね。旬の時期が終わっても続く未来も考えてね」私のこの言葉が届いている女性アスリートは少ないかもしれません。

関西医科大学の産婦人科婦人科学講座診療教授の北 正人先生は、フォーラム第一回からお話をされているそうで作ったスライドの数が500枚。
今回も79枚のスライドを新しく作られ、アップデートされた最新の情報を惜しみなく披露してくださいました。

フソバクテリウム属と子宮内膜症の話は、私にとって「あ!」と思うことがあり驚きです。
実は子宮内膜症で悩んでいたクライアントが、いつも喉の乾燥を訴えていたので「うがいの習慣はありますか?」と質問したら「全くない」と。
その時は子宮内膜症に関係なく「うがいは大切だよ、イソジンとか入れなくてもいいから、まずは水道水か塩水でうがいしてみて」とアドバイスしました。

習慣化した彼女の喉の乾燥はすぐに良くなったのですが、なんと半年後に「子宮内膜症が小さくなって生理痛もマシになってきました」って。
当時の私は「うがい=子宮内膜症」なんて一ミリも結びつけていなかったのですが、北先生の話を聞いて「8年前の事象は偶然だと思うけど、やはり口腔内の清潔も大切だな」と改めて感じました。

骨盤底のケアが子宮内膜症の治療に役立つという最新のデータも、とても嬉しい情報になりました。

フォーラムの終わり出た「エクオール」の話。
大豆イソフラボンはイソフラボンの代謝物(発酵成分)として腸内細菌のチカラで作られますが、
スーパーイソフラボンと呼ばれるエクオールは、食べた大豆イソフラボンからエクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌にて変換されます。
女性ホルモンに似た働きをすると言うことで「女性の健康美に良い」と言われ、周りでもサプリを飲んでいる人が多いことは事実。
かくいう私も閉経する直前にサプリを飲んでいました(すぐにやめてしまったけど。笑)

身体の中でつくられるものなので、やはり日常の食事が大切になってきます。
マメ科(大豆・クズ・葛根・ガウクリア)や野菜(山芋・パセリ・セロリ・フェンネル)に含まれるエストロゲン前駆物質を、きちんと栄養で摂取するという方法もあります。
食事でもエクオールがつくれない人はサプリという手もありますね。

大きな学びの時間になったこと心から感謝いたします。
これからのセッションに活かしていきたいと思います。

株式会社クボタの産業医、鳥山先生にやっと会えました。
明子先生から「ご紹介した産業医がいるのよ」と言ってもらっていたので、実際にお会いできたこと光栄に思います。
近いうち「ミーティング」することになると思いますが、多職種連携する重要性について意見交換できたら幸いです。

カテゴリー: 女性の健康