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養生訓2024/08/18

カテゴリー: 可愛いおばあちゃんになるための教科書

naturally代表の南方和美です。

健康と長寿は太古から人類にとって最大の願いでした。
だから経験や観察を通じて「身体によいこと」を見つけると、家族に伝え仲間に伝え、代々語り継いできました。
おばあちゃんの知恵袋なんて、その最たるものですね。

日本では300年以上も前に貝原益軒(儒学者)が、健康で長生きするための心得や知恵をまとめた養生訓を残しています。
いま情報が錯乱しているメディアの健康法も、もしかしたら「養生訓」「おばあちゃんの知恵袋」の姿を変えた民間伝承なのかもしれませんよね。
正しいこともありますが間違いもあるそこを理解する必要があると思いますけど。

お父さんのようなクライアント様がいます。
実父を早くに亡くした私にとって「父のように思える存在」は、とてもとても有り難く、セッションでお会いできることはこの上ない幸せです。
東大をご卒業されたのち、日本で最大手の製造業で潜水艦の設計をしていた方です。

クライアント様がお住まいになっている施設でイベントがあり同行しました。


和太鼓のリズムと一緒に手拍子するクライアント様。可愛い!


いつもは制服のヘルパーさんが浴衣で登場して、思わず「似合っているよ」って言ってしまいました。


92歳、食べる量も減り、移動は車椅子が多くなりました。
でも、トレーニングの間は少しでも歩いてほしいと思い、ノルディックポールを持って館内を散歩しています。
この日のイベントも私と一緒に歩いて会場へ。
入居者のみなさんが「すごいわ、自分の足で歩いてくるなんて!!」「羨ましい」って、クライアント様に注目していました。

これだけ長いあいだ生きてこられた方に、私が教えることなど何もないと感じています。
ただ、そんな私が自信をもってできることは、まだ残存している筋の機能をできるだけ落とさないこと。

少しの距離でもいいから、自分の足で歩いてほしい。
大きく万歳できなくてもいいから、空に向かって手を伸ばし胸を開いてほしい。
自分でトイレに行って、自分で座り・自分で立ってほしい。

何気ない動作で筋や関節を使います。
なにごともほどほどが一番。何気なく、そう、自然に身体を使ってほしい。
それが92歳の養生訓の「一つ」だと感じています。

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