骨粗鬆症の予防 【栄養について】2021/02/12
naturally代表の南方和美です。
「健康診断でミネラル分を調べてもらったら、血中カルシウムがとても多くて安心したわ」とクライアント様が喜んでいました。
さらには「牛乳とヨーグルトを今まで以上に飲んだから、そのおかげね」と。
健康への意識が高く食事に気をつけ運動を楽しんでいる方なので、本音を言うと一緒に大喜びしてあげたい。
でも、血中カルシウムが必要以上に多いってことって、実は。。
生命維持には血中に一定量以上のカルシウム含有が必要ですが、不足すると骨から取り出すようになっています。
そのサーモスタットの時間差で血中カルシウム濃度が必要以上に上がることがあります。
個人差がありますが、多くは血中カルシウムが足りないので濃度が上がります。
何を意味しているかと言うと「骨からカルシウムを取り出している」と言う身体からのメッセージなのです。
骨は栄養の貯蔵庫です。
カルシウムが99%、骨に貯蔵。
マグネシウムは65%が骨に貯蔵して、あとは体内で使われています。
さて、骨の形成にはカルシウムだけでなく、たんぱく質とマグネシウムとリンが必要です。
ビタミンD3も係わっています。
すなわち、骨を丈夫にしたければバランスの良い栄養摂取が必要だと言うことです。カルシウム摂取だけではないのです。
クライアント様の話に戻しましょう。
「牛乳でしっかりカルシウム補給」
常識のように刷り込まれてきましたが、欧米から伝わったこの情報は個人差があります。
牛乳に含まれるマグネシウムの量はとても少ない。
嗜好を考えると本人のご判断ですが「カルシウム=牛乳」ではありません。
私たち日本人は海藻と緑黄色野菜、大豆や小魚からカルシウムを摂ってきました。
大規模なコホート研究から大豆と大豆製品に含まれるイソフラボンが骨からのカルシウム流出をおさえることが示されています。
海水からとれる塩化マグネシウム(にがり)を利用して作られる豆腐なんて、とても良い食材だと私は思います。
要するに、バランス良い栄養摂取が「骨丈夫 ほねじょうぶ」になる。
血中カルシウムの量が必要以上に多いのは「カルシウムばっかり」のばっかり食べの可能性が高いので、食事の習慣を振り返って改善してみましょう!
と、クライアント様に伝えました。
「大切なことを教えてくれてありがとうございました」と喜んでくれて、私もとても嬉しかったです♡
さて、骨粗鬆症の検査はDEXA(デキサ)法をお勧めします。
腰椎と大腿骨頸部の2ケ所を骨密度測定し評価してもらってくださいね。